【 戦国の兵法者 分散戦術 】

〜 倍以上の敵に挑む時の分散戦術 〜

@開始時の布陣(天候:霧)
初期布陣


 戦場に「上級の模擬戦」を使用し、分散戦術の例を示します。


 <戦場の状況>
 ・自軍の兵力は9千人、敵軍は約2万人。

 ・合戦は、敵軍に挟まれた状態で開始されます。

 ・天候は「霧」。
A霧が晴れるまで退避
様子を見る


 <軍議・解説>
 大軍に挟まれた状態では圧倒的に不利です。
 そこで、北側へ布陣する事にします。

 左図が、移動後の布陣です。
 この状態で敵総大将への突撃を行うと、恐らく左右の軍に阻まれます。

 その為、自軍を左右2手に分け、敵兵力を分断する事にします。
B2手の分かれる
2手の分かれる


 <軍議・解説>
 予想通り、敵軍は総大将の周りに兵を集めてきました。

 こちらは少数の兵を更に分けている為、
 最初より悪い布陣となっています。

 もしこれが対人戦なら、対戦相手はこちらがシロートだと思い、
 油断するかもしれません。(兵法で言う「迂直の計」)
C敵部隊を誘導
敵部隊を誘導


 <軍議・解説>
 こちらの小部隊で、敵の大部隊を引き寄せます。

 この時点で、最初の布陣と位置関係が逆転した事になります。

 このぐらいの兵力差なら、本体から離れた敵部隊を、
 各個撃破していく事も可能です。
D敵部隊を分散させる(天候:夜)
敵部隊を分散


 <軍議・解説>
 今回は、自軍の総大将(松平軍)を餌にする事で、
 敵を分散させる事に成功しました。

 敵総大将の近くにいる部隊で、夜襲をかける事にします。
 (他の部隊は、そのまま敵部隊を引き付けておく)
E敵総大将へ夜襲(天候:夜雨)
敵総大将へ夜襲

 <軍議・解説>
 夜襲が成功し、敵総大将の首を討ち取りました。

 この分散戦術は、成功すれば敵味方の死傷者を、
 最小限に抑えて勝つ事ができます。