【 PCゲーム制作入門 魔法のC言語偏 No.03 】

初めにやっておくべきこと

まずは、↓をコピーして実行してみてください。 (選択して Ctrl + C でコピー、Ctrl + V で貼り付けできます。よく使うので覚えましょう)
#include "DxLib.h" // DXライブラリを使うことを宣言 int WINAPI WinMain( HINSTANCE hInstance, HINSTANCE hPrevInstance, LPSTR lpCmdLine, int nCmdShow ) // ここはまだ気にしなくてOK { if (DxLib_Init() == -1) // DXライブラリを開始する処理(ゲーム用の画面が作られる) return -1; // 開始に失敗したらプログラムを終了させる WaitKey(); // キー入力するまで止まる DxLib_End(); // DXライブラリを終了する(ゲーム画面を閉じる) return 0; // C言語のプログラムを終了する }

すると、画面全体が真っ暗になり、キーボードで何か(スペース等)を押すまで停止状態になります。

そうなっていれば成功です。
そうならない場合は設定に問題がありますので、もう一度DXライブラリのサイトで確認してみてください。
(ただ、VisualStudioのバージョンによって、必要な設定が変わったりします。そういう場合は・・・ググって頂くしかないです;)

尚、このままだと制作し辛いので、ゲーム画面をウインドウモードで表示できるようにしておきます。
↓の1行を、 if (DxLib_Init() == -1) より前の行にコピーしてください。
ChangeWindowMode(TRUE); // TRUEにするとウインドウモードで起動

これを実行(F5キーを押せば簡単に実行できます)すると、ウインドウ状態でゲームが起動します。
(終了させる時は、普通にウインドウの×ボタンを押す等してください)

この ChangeWindowMode は、魔法書「DXライブラリ」に書かれている「魔法の一つ」で、ゲームをウインドウモードで起動することができます。

因みにC言語では、「魔法」のことを「関数(かんすう)」と呼んでいます。

魔法(関数)とは

「魔法(関数)」を使うことで、複雑な処理を簡単に実行することができます。

最初に説明した、「ファイアと唱えれば、詠唱を行わずに魔法が使える」というやつですね。

DXライブラリの魔法リストはこちら→「関数リファレンスマニュアル

魔法の使い方さえ理解すれば、これらの魔法から必要なものを選び、自由に使うことができます。
ゲームのように「まだ覚えてないから使えない」ということはありません。
(もちろん、使い方を間違えれば失敗しますが)

魔法の使い方

ではまず、「関数リファレンスマニュアル」の下の方にある「ウインドウモード関係」を探し、 ChangeWindowMode のページを開いてください。

「宣言」のところに、「int ChangeWindowMode( int Flag ) ;」と書かれています。
ChangeWindowMode が魔法名ですね。
その前後の部分で、この魔法が「何を受け取り」「何を返すか」を知ることができます。

並びは、「何を返すか 魔法名(何を受け取るか)」となっています。

ChangeWindowMode の魔法の場合、最初の int が「何を返すか」
()内の int Flag が、「何を受け取るか」です。

尚、C言語の用語に直すと「戻り値 関数名(引数)」となります。
※以降、この部分はC言語の用語を使用します。
※戻り値(もどりち)、引数(ひきすう)と読みます。

この順番は魔法の基本ですので、そのまま覚えてください。

<戻り値(何を返すか)>
戻り値は、魔法を実行し終わった時に戻ってくる値(数値や文字)です。
何を返すかは魔法によって異なります。
詳しい説明は、「戻り値」のところに書かれています。

尚、Get〜 以外の魔法は、概ね「成功したかどうか」を返すだけなので、ほとんどの場合、気にしなくてOKです。

<引数(何を受け取るか)>
引数は、その魔法に送る値(数値や文字等)です。

例えば、ファイアの魔法の場合、使用する時に消費MPを指定できるとします。
この場合、「ファイア(50)」とすれば、「50のMPを消費してファイアの魔法を撃てる」という感じです。
この消費MPの部分が引数ですね。

ChangeWindowModeの引数の説明は、「引数」のところに書かれています↓
     TRUE : ウインドモードで起動      FALSE : フルスクリーンモードで起動(デフォルト)

使用例は、
ChangeWindowMode(TRUE); 又は ChangeWindowMode(FALSE); となります。

説明にあるように、引数をTRUEに設定すればウインドウモードになり、FALSEをすればフルスクリーンになるわけですね。

尚、C言語では、関数の最後に ;(セミコロン)を付けるルールがありますので、忘れずにつけてください。

魔法名はどこまで覚えれば良いか

魔法リストを見ると、100以上でしょうか、とにかく沢山の魔法名が並んでいます。
もちろん、これらを全て覚える必要はありません。

辞書と同じように、「使いたい魔法だけを調べてコピーすればOK」です。
使用頻度の高い魔法は、自然と魔法名を覚えていくでしょう。

今回の魔法用語説明

魔法 … 関数(かんすう)のこと。複雑なプログラムを簡単に実行できる。

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